4人が本棚に入れています
本棚に追加
―――夢を見た。
こんなにハッキリと覚えている夢は久々だった。
瀬川灯夜にとって、それは懐かしい夢。
小学校の頃から仲良しで、高校に入った今でもよく絡んでいる3人と遊んでいる夢だった。
灯夜を含めたその4人で作った秘密基地で、一緒に遊んでいた。
とても楽しそうに・・・。
「どうして・・・こんな夢・・・」
ボソッと呟く。
暫くボーっと窓から外を見ていた。
すると、ふと机の上の時計に目がいった。
―――8時15分
「・・・」
灯夜は一瞬硬直した。
彼は高校生。
彼の通う高校は8時からSHLが始まる。
「まっ・・・まずい・・・」
時計を見つめたまま、彼は叫んだ。
「寝坊したぁぁぁぁ!!遅刻だぁぁぁぁ!!!」
最初のコメントを投稿しよう!