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「正解は侮辱だ。貴様に仕える事で我は侮辱を得るのだ」
口角を上げ白銀の天上人は憐れむように言う。
「我の力の代価が侮辱……。童でも不釣り合いとわかるぞ?」
しかしカインは引き下がらない。
「つまり、俺がお前より弱いから契約しないって事だな?」
「うむ。分かりやすく言えばそうだな」
「なら俺の方が強い事を証明してやるよ」
カインがそう言い放つと白銀の天上人は
「そうか。なら我に傷をつけて見ろ。さすれば契約してやろうぞ」
と大きく腕を広げた。
「光よ。集いて敵を貫く槍となれ。ホーリーランス!」
カインはスペル式の発動儀式で光の槍を構成。白銀の天上人に向け射出した。
コンクリートの壁なら易々と貫けるその魔法を白銀の天上人は腕を振る動作で弾き飛ばした。しかも素手で。
「大口叩いてこの程度か?」
「まさか、小手調べだ。闇よ。ダークカーテン」
カインが発動したのは、対象物を覆う事で外から見えなくする魔法。
そのためレルト達からはカイン達が見えなくなる。
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