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「己の愚行を黄泉で悔いるが良い!」
白銀の天上人の右手にマナが収束するのが、この場にいた全員が認識出来た。
「止めろっ!!」
ハゼルが力の限り叫ぶ。
だが白銀の天上人は躊躇う事なくマナを魔法に変換。そして発動した。
強烈な閃光が発生。視界がホワイトアウトする。
「どうなったんだ……?」
いち早く視力を回復したハゼルが見たものは、生きているカインと、驚きに目を見開いている白銀の天上人。
「これは……」
その白銀の天上人の右腕は天に向いていて、マゼンタの鎖が巻き付いている。
鎖を辿るとマゼンタの美女が宙に佇んでいる。
「ユーフィよ。その辺りで止めてやれ」
マゼンタの美女、アネルートフィアは静かに白銀の天上人に言う。
「アネル……。こいつがアネルの仕え人なのか?」
「こんな奴が仕え人であってたまるか、ユーフィ」
言葉を交わす2人の天上人の口調は何処か楽しそうだ。
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