第7章 新入生強化合宿訓練

35/39
前へ
/227ページ
次へ
「己の愚行を黄泉で悔いるが良い!」 白銀の天上人の右手にマナが収束するのが、この場にいた全員が認識出来た。 「止めろっ!!」 ハゼルが力の限り叫ぶ。 だが白銀の天上人は躊躇う事なくマナを魔法に変換。そして発動した。 強烈な閃光が発生。視界がホワイトアウトする。 「どうなったんだ……?」 いち早く視力を回復したハゼルが見たものは、生きているカインと、驚きに目を見開いている白銀の天上人。 「これは……」 その白銀の天上人の右腕は天に向いていて、マゼンタの鎖が巻き付いている。 鎖を辿るとマゼンタの美女が宙に佇んでいる。 「ユーフィよ。その辺りで止めてやれ」 マゼンタの美女、アネルートフィアは静かに白銀の天上人に言う。 「アネル……。こいつがアネルの仕え人なのか?」 「こんな奴が仕え人であってたまるか、ユーフィ」 言葉を交わす2人の天上人の口調は何処か楽しそうだ。
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1351人が本棚に入れています
本棚に追加