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カーテンの僅かな隙間から漏れる朝日でメイトューレは目覚めた。
目を擦り、大きく伸びをすると、ベッドから降りる。
データフレームで時間を調べると、起床時間まで1時間以上ある。
4人部屋であるこの部屋には、フィルシーとメルティオ人の女子学生が2人いる。
メイトューレは彼女達を起こさないように、静かに着替えを始める。
寝巻きを脱ぎ捨てると昨日のうちに用意していた下着を身につけ、シワにならないようにハンガーに吊した制服を着る。
それから、洗面所で洗顔と寝癖直し。
それが済んでから、お気に入りのブーツを履き朝の準備を終了する。
メイトューレは物音立てずに退室。グラウンドに向かう。
この訓練所のグラウンドは、基本常時開放されている。
早く目覚めた彼女は、そこで少し体を動かそうと思ったのだ。
(今日の基礎訓練の後の国対抗模擬戦闘にそなえておきたいからな)
そう思いながらグラウンドに出ると先客がいた。
「メイ、おはよう。良く眠れた?」
レルトだった。
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