第8章 新入生強化合宿訓練2日目

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相変わらずの幼さの残る顔に、無邪気な笑みを浮かべるレルト。 いつもそうだ。朝一に彼の笑顔を見ると清々しい。 「おはよう、レルト。早いじゃないか」 「いつもの新聞配達の習慣で、まだ太陽の昇らない時間に起きちゃって……」 「それでグラウンドで体を動かしていたのか」 レルトの言葉に付け足すように言うと、彼は恥ずかしそうに頷く。 「なら私も一緒させてもらうぜ」 「うん、いいよ。ストレッチ手伝うよ?」 起きたばかりの体はガチガチに固い。しっかりほぐさないと怪我の元だ。 「手伝うふりして、私の体を触り楽しみたいと?」 悪戯半分にメイトューレがジト目で言うと、レルトは慌てて否定する。 「違っ……僕はそんなつもり!!」 「アハハ!冗談だ。お前はそんな下心無いもんな」 大きな声で笑うメイトューレに、レルトはむすっとする。 「怒るなよ。ほらストレッチ、頼んだぞ」 レルトの前にメイトューレは腰を降ろす。 「わかったよ」 レルトは彼女の肩を掴み、ゆっくりと押す。
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