第8章 新入生強化合宿訓練2日目

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「く……んっ……痛いが気持ちいいぜ」 全身を走る何とも言えない感覚にメイトューレは涙を浮かべる。 「きつかったら言ってね」 「了ー解。…………なぁレルト、あの後どうなったんだ?」 メイトューレがレルトに尋ねた。 「カイン君の事?」 「そうだ」 昨日、魔法陣を勝手に改良し、ユーフィクエントを呼び出したカイン。 その後、解散となったがレルトは参考人としてハゼルに召集され、臨時裁判が開かれたのだ。 「普通なら魔法陣の無断改良は、その規模や実行者の身分問わず、禁固刑20年及びライセンス類の剥奪なんだけど……不問になった」 「はぁ!?どういうこどだよ!?」 信じられない結末にメイトューレは声を張り上げる。 「わからない。会議はね、被告のカイン君、参考人の僕、ライセンス関係の罪なら裁く事の出来る先生達が裁判官、そしてククト魔法軍事学校の校長が裁判長だったんだけどね」 話しを進めるレルトだったが、何か思い出したか話しを止めた。 「この件には対しては口止めされて無いけど、念のため2人だけの秘密にしてね」 メイトューレは首を縦に振り肯定する。
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