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「話しを続けるね。校長は此処にはいないから、通信での参加だった。教師の意見は退学処分及びライセンス取得権利の永久剥奪」
魔法陣の改良を止められなかった教師も悪いと言う事で、かなり緩い罰となったのだ。
「けど、校長はそれを良しとしなかったんだ。カイン君が魔法陣を改良した証拠が無いって事でね」
確かにカインが改良を行ったと言う物的証拠は無い。
レルトと数人の教師が目撃しただけだ。
「だから罰は反省文の提出になったんだ。これには先生達も反対したよ。仮に改良の件が無くても、ユーフィクエントさんに喧嘩をふっかけて怒りを買ったせいで、みんなの命が危機に晒されたのには違い無いって」
メイトューレは信じられなかった。脳裏には校長の姿が描かれる。
今年就任したばかりの若い女性。名前はマリアナ・テルール。
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