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「みんな、緊張することは無いよ。肩肘張らないでリラックスしよ」
適度な緊張はプラスになるが、緊張し過ぎると逆にマイナスになる。
「安心しろ。私が出来る限り守ってやる。だからお前らは自分に与えられた任務を全うすればいい」
メルティオに亡命する際に、命懸けの戦いを経験したメイトューレ。
彼女もレルト同様に皆を励ます。
戦いにおいての先輩のレルトと、自信に溢れたメイトューレの言葉は不思議と安心出来る。
「だけど……俺達は決定的に戦力が他に比べ低い……。今の俺達戦略科にこの差を埋めるだけの策がない」
戦略科の生徒達だけは依然、不安そうな顔をしている。
「そうか?人数はそんなに変わらないはずだぜ?」
首を傾げるメイトューレに、フィルシーは小さく答えを教える。
「使い魔だよ、メイちゃん。私達はみんな使い魔を召喚してないよ」
そう言われ、メイトューレは合点がいったといわんばかりの表情をする。
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