第8章 新入生強化合宿訓練2日目

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戒め鎖は意志を持ったかのように、敵の使い魔のみを狙い襲い掛かる。 弱い使い魔は一撃で意識を刈り取られ、強い使い魔は追い立てられるように戦線を離脱する。 「メイトューレ!!」 作戦指揮所からメイトューレに作戦行動の開始を伝えられる。 「了解。私が帰って来る前に負けるなよ?」 そう軽口を言うとメイトューレは脚部を魔法で強化。放たれた矢の様に飛び出す。 「おい、泥人形が1人で突っ込んで来るぞ」 共和国陣営がメイトューレに気づく。 「馬鹿だろ?直ぐに片付けてやれ」 遠距離武器を装備した生徒が前衛に並び、一斉に掃射する。 矢と魔法によって作れた銃弾がメイトューレに襲い掛かる。 だがメイトューレは怯まない。腰のリングから小刀のフィギュアを2つ取り出し復元。両手にグリップすると、スピードを維持しながら直撃コースの矢や銃弾のみを叩き落とす。 イルジルタ人の動態視力にかかれば、発射された銃弾を見切る事など容易いのだ。
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