1351人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、レルトは基本的に剣と体術をメインとしている。
射撃訓練は基礎しか修了していないため、さらに牽制のための射撃だったので被弾者は皆無だった。
しかしテクノルーツ式のハンドガンの火薬が炸裂する音に、一瞬敵が動きを止めた隙にレルトは間合いを詰め剣を復元。
ミルトューレが教えてくれた剣術やインパクトを駆使して、こちらの陣形を破ろうとする敵を戦闘不能にする。
この時、魔法の鎌鼬で右腕と右腿部を深く傷付けられた味方を発見する。
「大丈夫!?」
レルトはすぐさま駆け寄り傷を見る。
ばっくりと傷が開き大量の血が流れているが、外科的処置を施してから治癒魔法をかけたら完治するだろう。
「血が……血が止まらねぇ」
「落ち着いて。移動するから僕に捕まってて。衛生兵も直ぐに呼ぶから」
レルトは木の陰に負傷を運ぶとデータフレームに向け叫ぶ。
「衛生兵!!」
最初のコメントを投稿しよう!