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「よし、応急処置完了。野戦病院に輸送しますね」
処置を終えたフィルシーは応急キットを肩からかけ、負傷者を背負う。
「気をつけてね、シキガミを護衛につけるから」
レルトが3枚のシキガミを鳥に変えて彼女を守るよう命令する。
「ありがとう。レルト君も気をつけて」
フィルシーは野戦病院に向け出発した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
人の戦場から少し離れた場所では、人外の戦いが終息を迎えようとしていた。
宙に浮かぶアネルートフィアの下には、使い魔が折り重なるようにして気を失っている。
「さて……後はお前らだけだな」
アネルートフィアの視線の先にはケルベロス、天使、水の精霊がいる。
「馬鹿げてます……この力」
呻くように天使が言う。
そんな天使にアネルートフィアは戒め鎖を頭上より落とす。
それはマゼンタの滝の如く天使に襲い掛かる。
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