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「許しません!!」
天使は大剣を構え突撃する。
「許しを請うた覚えなどないぞ」
口角を上げるアネルートフィアに天使が大剣を水平に払う。
だがアネルートフィアは大剣が体に当たる前に、拳をその腹の上から殴り軌道をずらし、返す拳で天使の顎を打つ。
骨を砕かんばかりの拳は天使の意識を奪うのには、充分なお釣りが来るぐらいだった。
「これで仕舞いだな……むっ?」
戦闘終了を確認したアネルートフィアの目前で一部の使い魔が光に包まれ消えた。
「強制送還……メイトューレがやったか」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
レルト達の前で共和国の兵士が撤退を開始し始めた。
「作戦指揮所より全軍へ。メイトューレが共和国の旗を破壊した」
指揮所からの通信に周囲は歓喜の声に包まれる。
「喜ぶのは後にしろ。共和国が撤退したことで、帝国は残存戦力の殆どを投入してくるはずだ」
冷静な声をで戦略科の生徒は告げる。
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