第8章 新入生強化合宿訓練2日目

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「許しません!!」 天使は大剣を構え突撃する。 「許しを請うた覚えなどないぞ」 口角を上げるアネルートフィアに天使が大剣を水平に払う。 だがアネルートフィアは大剣が体に当たる前に、拳をその腹の上から殴り軌道をずらし、返す拳で天使の顎を打つ。 骨を砕かんばかりの拳は天使の意識を奪うのには、充分なお釣りが来るぐらいだった。 「これで仕舞いだな……むっ?」 戦闘終了を確認したアネルートフィアの目前で一部の使い魔が光に包まれ消えた。 「強制送還……メイトューレがやったか」 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ レルト達の前で共和国の兵士が撤退を開始し始めた。 「作戦指揮所より全軍へ。メイトューレが共和国の旗を破壊した」 指揮所からの通信に周囲は歓喜の声に包まれる。 「喜ぶのは後にしろ。共和国が撤退したことで、帝国は残存戦力の殆どを投入してくるはずだ」 冷静な声をで戦略科の生徒は告げる。
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