第8章 新入生強化合宿訓練2日目

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帝国としては適度に力を抜き共和国と共闘し王国を潰し、その後に全力を持って共和国を倒す段取りだった。 しかし共和国が敗北した今、余力を残す必要など無くなったのだ。 「押し潰される前に攻勢に出るぞ!!」 「了解!!」 命令を受諾し王国軍は動き始める。 「私もそちらに向かうぜ。帝国の横っ腹に穴開けてやる!」 通信越しにメイトューレの元気そうな声。まだいけるようだ。 (レルト、こちらは終わったぞ) アネルートフィアからも連絡が届いた。 (うん、お疲れ様) 値切らいの言葉をかけてからレルトは作戦指揮所に通信を入れる。 「レルト・ナイバートより作戦指揮所へレポート。敵の使い魔の制圧完了」 「作戦指揮所、了解。レルトにはこれからミドルサポーターとしてでは無く、先陣切って戦ってくれないか?ビルノ達の足止めを願いたい」 「了解、可能な限りやってみるよ」 通信を終えレルトは今いる中衛から前衛に移動。 ビルノ達の居場所は直ぐにわかった。 データフレームには1ヶ所だけ戦線が押し込まれている場所があるからだ。
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