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帝国としては適度に力を抜き共和国と共闘し王国を潰し、その後に全力を持って共和国を倒す段取りだった。
しかし共和国が敗北した今、余力を残す必要など無くなったのだ。
「押し潰される前に攻勢に出るぞ!!」
「了解!!」
命令を受諾し王国軍は動き始める。
「私もそちらに向かうぜ。帝国の横っ腹に穴開けてやる!」
通信越しにメイトューレの元気そうな声。まだいけるようだ。
(レルト、こちらは終わったぞ)
アネルートフィアからも連絡が届いた。
(うん、お疲れ様)
値切らいの言葉をかけてからレルトは作戦指揮所に通信を入れる。
「レルト・ナイバートより作戦指揮所へレポート。敵の使い魔の制圧完了」
「作戦指揮所、了解。レルトにはこれからミドルサポーターとしてでは無く、先陣切って戦ってくれないか?ビルノ達の足止めを願いたい」
「了解、可能な限りやってみるよ」
通信を終えレルトは今いる中衛から前衛に移動。
ビルノ達の居場所は直ぐにわかった。
データフレームには1ヶ所だけ戦線が押し込まれている場所があるからだ。
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