プロローグ

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春、それは学生たちにとって終わりと始まりの季節であり、別れと出会いの季節だ。 桜によって送り出され、また、迎えられる。 それはこの学校、私立神酒川学院高校にも当てはまることだった。 桜が卒業生を送り出し、桜が新入生を迎え入れる。 神酒川学院高校卒業式で、何人もの三年生が卒業していった。 そして神酒川学院高校入学式、当日。 一人の少年が、今まさに、始まりと出会いに向かって一歩を踏み出した。
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