静音に任せて

2/2
前へ
/130ページ
次へ
ふりしきる雨 地面に足跡を残して まるで涙のようで もの悲しい 思わず天を仰ぎみる 顔に冷たいしずくがあたる ただそれだけでまた悲しくなる       突然おもいっきり泣きたくなるときがある どうしようもなく 切ない気持ちが押し寄せる 笑えばはらえるのかな       雨は何も悪くないけど ちょっと責めたくなってしまった こんな気持ちにさせたのは 雨だったから       あまりにも静かに降ってる 雨の静けさに任せて 心に静けさが染み渡る まるで水に満ちている湖のように       照らし返した月は豊かに笑っていた
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加