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綾で錦を織るという事
綾糸を紡いで、紡いだ綾糸でまた錦を織る。と言う事は、一本の頼りない綾糸を紡ぐにも多くの糸繭や綿花が必要であり、そうして一本に紡がれた綾糸を、これまた幾つも束ね、端正込めて一本一本織り上げて漸く、美しい錦が完成すると言う事だ。
これは君達に似ている。
我が校で学ぶ君達一人一人が、この綾糸の様な物なのだ。
数多くの人々、家族や友人、沢山の言葉や経験、過ごした日々…そう言った物から君達一人一人という綾糸が出来、綾糸同士の君達が又、互いに想いを寄せ合い、研鑽錬磨してそれはそれは美しい、一枚の「未来」という錦を作り上げるのだ。
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