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「彼女の願いを叶えてくれたのは嬉しいけど、今日はもうお帰り願いたいんだ」
「そんなこと、できるかァ!!俺はその女の願いを叶えた!だからその女の魂を食らってやる!!」
「すまない。こちらにも非はあるんだ。だから消しはしない。でも魂を差し上げるわけにはいかないんだよ。わかってくれ」
悪魔に頭を下げる。
~謝罪~
「お願いします……ッ!」
常樹……。
俺の隣で常樹が頭を下げていた。
「知らなかったではすまないのはわかっています。自分勝手なのもわかっているつもりです。でも……、駄目なんです!私はまだ死んじゃダメなんです!!」
~涙~
「ずいぶんと自分勝手だな!!人間は!!」
「ですがッ!」
「そんな餓鬼みたいな言い分が通用すると思うなよ!!お前の望みは叶えてやった!!だから魂をよこせ!!」
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