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「掃除があるから少し待っていなさい」
放課後、俺は常樹を書店につれていくために常樹の掃除が終わるのを待っていた。
すると扉が開く。タイミング的に常樹じゃない。あり得ない。入ってきたのは……
「よっ!北条!」
〈呼ビ捨テニナッタ〉
「九墨……」
「常樹ちゃん、いないの?」
「いないよ。掃除だ」
「そっか……。てかいいよなぁお前は」
なんなんだこいつは……。
「……何がだよ」
「常樹ちゃんと仲良くてさぁ。俺なんかキレられたよ」
「別にそんなんじゃない」
「でも実際仲良いじゃん?ファンクラブでは北条を殺す会ってのが発足したくらいだ」
北条を殺す会!?
なんで見ず知らずの奴に殺されなきゃならないんだ!
ていうか、アイツ、ファンクラブあったのかよ!アイドルか!
「実際どうなの?常樹ちゃんとは付き合えそ?付き合えなそう?」
この浅はかでくだらない問いに対する答えはあっさりでてきた。
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