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~閑話休題~
家に着く直前の一本道。俺の目の前に一人の男が仁王立ちしていた。
頭が……燃えている………?
いやいやおかしいでしょ。頭、いや髪の毛が燃えているなんて。炎の色は青、煙はたってなければ、辛そうでもない。平気そのものである。
〈ドウナッテンダ〉
……?うちの制服を着ている。誰だ?
月が大きかった。満月だ。月光がソイツの右手で反射する。なにか持っているようだ。
〈刀〉
典型的な日本刀を持っている。頭が青く燃えているソイツは俺を見た。(もっとも青い炎が顔すら燃やしてしまいそうな勢いで、顔は判別できなかった。が睨んでいるのはわかった。)
「人、じゃあないよな……」
呟く。そしてまばたき。気が付くと、
ソイツが目の前にいた。
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