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深夜零時。
グラウンドには、高校二年生の常樹 沙羅[ジョウジュ サラ]と一匹の悪魔が会話をしている。
悪魔は
「わかっているな?17だぞ?その日に俺様が迎えにくる。それまでに最高級に輝いておけ」
そういう。常樹はそれを受け入れ、
ただ
「はい……」
とだけ呟く。
やがてグラウンドの光がおさまっていき、石灰でかかれた魔方陣が見えてくる。
それにしても
予想どおりだったな。
あの匂いはやっぱり悪魔の匂いだ。
あの女、
〈悪魔ト契約シテイル〉
それもそうとう階級の低いやつだ。
悪魔が人間を喰らうのは言わずもがなだけれど、だけどあんな若造を狙うのは力が無い証拠だ。
ま、それでも人間が勝てるわけないんだが。
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