147人が本棚に入れています
本棚に追加
/384ページ
誕生日いつ?という問いにたいして帰ってきた答えは
「は?知らないわよ、そんなの」
なるものだった。
しょうがないので、俺の身体の異常と昨日みたことを話した。詳しいことは全部ぶっ飛ばしといて話したうえで、どうやら長話しになりそうだ、という理由とあまり人に聞かれたい話ではない、という2つの理由で屋上にきた流れである。
風が常樹の綺麗な髪を撫でる。
若干眺めの髪はとてもサラサラしているようで、綺麗な緑を帯びている。
別にそれだけで惚れたりはしないし、そんなことも有り得ないのだけれど、そう思わざるを得ないほどだったのだ。
「明日がそうよ」
「あ?」
「あ?じゃないわよ。誕生日」
「あぁ悪い悪い。でも、いや、やはりと言うべきか」
「何よ?まるで私の誕生日を知っているような物言いね?」
「悪魔が念を押しに来たんだ、普通前日だろう」
それにしてもなんというかコイツは口調がキツくないか?敵意むき出しというか、やはり俺は下に見られているのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!