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琴姫「…コホン、まぁ何にせよ目が覚めたじゃろう坊…妾は朝餉(あさげ)の用意をせねばならぬ故な、早ぅ着替えて降りてくるのじゃぞ。」
あれから約1分後、俺の体を叩き続けた琴はようやく我に帰り、慌てていつもの尊大な態度を取り始めた。
三影「はいはい、判ったから早くドア閉めてくれ。」
琴姫「早ぅせいよ坊。」
そう言うと琴はようやく俺の部屋から出ていった。
三影「…んじゃま、目も覚めた事だし顔洗ってさっさと着替えますかね…。」
かくて、俺は顔を洗いに洗面所へと歩きだした。
…さて、顔洗ってる間に読者の皆さんは暇だろうから少し俺達の事を説明しておこうか…。
俺の名前は天宮三影(あまみや みかげ)…神城町(かみしろちょう)に古くから住んでいる名家、天宮家の嫡男で現在、高校2年生。
両親は幼い頃に事故で死んじまって今は天涯孤独の“一人暮らし”。
特技は……まぁ、“幽霊が見える・触れれる・話せる”って事ぐらいかな?
…と言っても“今は見えない”様にしてあるんだけどね…。
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