第1話『少年と座敷わらし』

3/4
前へ
/10ページ
次へ
そしてこの家にはもう一人、同居人居る。 その同居人は勿論、琴姫の事だ。 …まぁ、皆さんもおおよその検討が付いているだろうが琴姫は“人間じゃない”。 琴姫は“座敷わらし”と言う妖怪(正確にはもう妖怪ではないのだが)で代々、天宮家を守っていてくれている。 本来なら普通の人間は琴姫の存在を認識することは出来ないが見える・触れれる・話せる俺は彼女の存在を幼稚園児だった頃から認識していた。 まぁ、そんな訳で琴姫が妖怪などとは知らなかった無垢な子供の頃の俺は琴姫と自然と仲良くなっていった訳だがいつの頃からか琴姫は現在の様な“世話焼きな幼なじみ的な間柄”になってしまったという訳だ。 三影「…よし、着替え完了…っと。」 そうこう説明している内に着替えまで済ませた俺は1階の台所へと足を進めた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加