Lovers Rain

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キーン コーン カーン コーンー…。 鳴り響く学校のチャイム。 ちかは今日、部活が休みになったので早く家に帰れる良い日だ。 私はいつものように家に帰ろうとしていた。 すると、 ポツリ、ポツリと何かが私の顔に当たった。 雨だ。 「どうしよう。今日雨降るなんて天気予報で言ってなかったよね。傘だって持ってないし、困ったな…」 私は悩んだ。 学校から家までは、30分はかかる… そうして考えている間に雨は少しずつ大粒に降り出してきたので走った。 しかし、走っている間に私の体はビショ濡れになった。 私は、 「どこかで雨宿りしなきゃ。あっ!あそこでちょっとだけ雨宿りさせてもらおうっと。」 私は雨宿りをする為に、ここは高級マンションか!?と思うほどの大きく、高いマンションで雨宿りをさせてもらうことにした。 雨はさっきよりも強くなるばかり…。 「雨、止まないなぁ。…早く帰りたいよ。」 ちかは小声で独り言を言うかのようにつぶやきながら、雨が止むのを待った。 すると後ろから、人影が近づいてくるのが分かった。 そう、私と同じクラスの高杉君だった。 「何してんだぁ。」 「高杉君!?何でここに?」 「だってここ俺ん家だし。」 「そ、そうなの!?知らなかった…」 「つーか、おまえ何でそんなに濡れてるんだ?」 「…言わなくても分かるでしょ。雨降るなんて知らなかったし、それに傘だって持ってないし…。」 そう言って、少しの間沈黙が流れた。 すると突然彼の一言が場の空気を掻き消した。 「俺の家に入るか?」 その言葉に私は驚いた。 私は、 「えっ、でも…///っ!!多分、雨もうじき止むだろうし…いいよ。」 そうやって私は少しためらいながら言った。 しかし、彼は強引に私の白く細い腕をつかみ、 「いいから早く来い!!そんなにビショビショに濡れやがって風邪でも引かれたら困るんだよ。」 そう彼は言いながら私は家の中に連れていかされた。
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