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ガチャッ!!ドアを開け彼の部屋に入る。
私は、
「シャワーどうもありがとう。あと服も。」
「…あぁ。」
「そういえば制服どうしようか、乾かないよね?」
「知らねぇ。一応、今乾燥機に入れてやってっから、乾くんじゃねぇか?」
「…そっかぁ!分かった。ありがとう。」
私はそう言って床に座り込んだ。
少しドキドキしていた。彼が近くにいるからなのか、こんなにも緊張してしまうなんて…
ちかは今まで男の人の家に上がったことがない。ましてや部屋すらも1度も入ったことがないのである。
だからこの胸の鼓動があなたに聞こえそう…ー。
私はとても気まずかった。『何を話せばいいんだろう…』と心の中でそう叫んでいた。
すると突然彼から、
「なぁ、ちか…俺…。」
「ん?どうかした?」
「…。」
「どうしたの?高杉君。」
「……俺は、おまえの事をずっとずっと見てきた。おまえと話すたび抱きしめて、壊してやりたいくらい、触れたいといつもいつも思ってた。だからこれは真剣に聞いてくれ。ちか…好きだ…。」
私は何が何やらの急展開に頭の中が真っ白になった。
胸の鼓動が高鳴り、規則正しいリズムで脈を打つのが分かった。
そして彼は私に隙を与える暇もなく近づき、そっとキスをした。
////っ!?
私は驚きのあまり彼を突き飛ばした。
「///!?」
「何だよ。」
「だって、い、今さっき、キ、キスしたからっ///」
「…悪いか?」
「…わ、悪いかって言われてもっっ//…いきなり過ぎるわよ!!」
「いいじゃねぇか。俺はただしかったからしたんだ。」
私はいきなりのキスに驚き焦り、顔が真っ赤になっていくのが分かった。
でも私は嫌ではなかった。少しの間、物思いにふけっていた私は、
「…さっきのキス、嫌じゃなかったよ。」
と小声で恥ずかしげにつぶやいた。
すると彼は私の顔をのぞき込み顎を掴んで、
「嫌じゃねぇなら俺がもっとおまえが幸せになるようにしてやるよ…。」
と低く甘い声で私の耳元に触れるか触れない程度にささやいた。
私は、
「じゃあ、……。」
ーー…ーー。
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