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『人々の心にはハートの国があるんです。』
「はーとの国?」
「てか心ってハートじゃん。」
「…聞いた事ない…。」
『も~、最後まで聞いて下さい!』
ハートの国、それは本人も知らないもう一つの世界。
誰の心にもあるのだ。
ハートの国はいわば精神世界、もう一人の自分が存在し現実の体と深くリンクしている。
そしてハクトはハートの国へ繋がる扉の案内兎。
ハートの国は大事な精神を司っていて、その国が壊れてしまうと現実の体も壊れてしまうのだ。
『ーけれど、最近ハートが奪われる事件が多発しているのです。』
ハートはハートの国の要。
それが奪われると先程も言った通り国が壊れる。
そして体も。
普通に過ごしていればハートの国は壊れないしハートも奪われる事はなかった。
『猫』が現れるまでは。
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