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案内兎であるハクトはハートの国にいけるが猫と違い干渉する事が出来ない。
そこでアリスの出番なのだ。 アリスとは唯一、猫に抵抗できる者達。
そしてハートの国の中に干渉できるのだ。
『そして、そのアリスが貴方達三人なのです!』
「え…?」
『だーかーら、三呂月千留亜さん、若王子壱伽さん、夜野木真宵さん貴方達三人はアリスなのです!』
「え~ええ~…?」
ローテンションな千留亜だが、壱伽達もどんよりした顔になっている。
『え?あれ?そこは正義の味方的な要素で盛り上がるんじゃないんですかっ?』
「いや~、そう言われても俺別にそうゆうファンタジーなノリはちょっと…。」
「わ、私も…。」
「…僕も…。」
『えと、猫に侵入されてるのを見分ける為に…』
思いきりスルーをしている。
『あ、その眼鏡が丁度いいですねっ!』
「眼鏡…。」
「俺、眼鏡ないけど?」
『そのポッケにぶら下がってるじゃないですかっ?』
「でも伊達だけど?」
ブレザーのポッケにぶら下がっているのは黒い太めのフレームの伊達眼鏡。
『目を通す事ができるなら伊達でも大丈夫ですよ~!』
そう言うとパチンッと指を鳴らすと3人の眼鏡は淡く光ってからいつも通りの姿に戻った。
「?何も変わってないけど…?」
ピンクのメタリックフレームの眼鏡はいつも通りの世界を映していて特に変わった所はない。
『大丈夫です、猫に侵入された人間がその眼鏡に映れば分かります。』
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