始まりの国のアリス。

31/34
前へ
/45ページ
次へ
案内兎であるハクトはハートの国にいけるが猫と違い干渉する事が出来ない。 そこでアリスの出番なのだ。 アリスとは唯一、猫に抵抗できる者達。 そしてハートの国の中に干渉できるのだ。 『そして、そのアリスが貴方達三人なのです!』 「え…?」 『だーかーら、三呂月千留亜さん、若王子壱伽さん、夜野木真宵さん貴方達三人はアリスなのです!』 「え~ええ~…?」 ローテンションな千留亜だが、壱伽達もどんよりした顔になっている。 『え?あれ?そこは正義の味方的な要素で盛り上がるんじゃないんですかっ?』 「いや~、そう言われても俺別にそうゆうファンタジーなノリはちょっと…。」 「わ、私も…。」 「…僕も…。」 『えと、猫に侵入されてるのを見分ける為に…』 思いきりスルーをしている。 『あ、その眼鏡が丁度いいですねっ!』 「眼鏡…。」 「俺、眼鏡ないけど?」 『そのポッケにぶら下がってるじゃないですかっ?』 「でも伊達だけど?」 ブレザーのポッケにぶら下がっているのは黒い太めのフレームの伊達眼鏡。 『目を通す事ができるなら伊達でも大丈夫ですよ~!』 そう言うとパチンッと指を鳴らすと3人の眼鏡は淡く光ってからいつも通りの姿に戻った。 「?何も変わってないけど…?」 ピンクのメタリックフレームの眼鏡はいつも通りの世界を映していて特に変わった所はない。 『大丈夫です、猫に侵入された人間がその眼鏡に映れば分かります。』
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加