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僕は、兄の変貌ぶりを恐れながら聞いてみた。
「何だっのた?」
兄はゆっくり答えた。
「わカらナいホうがい イ・・・」
すでに兄の声ではなかった。生気も無く、無表情の兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった・・・・
僕は、落ちている双眼鏡を取ろうとしたが、兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い・・・。しかし、兄はアレの正体を見ておかしくなってしまった・・・そして、僕は決心した。
よし、見るしかない。
僕は、落ちている双眼鏡を覗ぞこうとした。
その時、祖父がすごい焦った様子でこっちに走ってきた。
僕が「どうしたの?」と尋ねようとした瞬間、
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