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「あの白い物体を見てはならん!みたのか!?お前、その双眼鏡で見たのか!?」
と、普段は優しい祖父が凄い剣幕で聞いてきた。
僕は、戸惑いながら
「いや・・まだ・・」
と答えると、祖父は「よかった・・」と言い、安心した様子でその場に泣き崩れた。
家に帰ると、
みんな泣いている。
よく見ると兄だけ狂った様に笑いながら、まるであの白い物体のように、
くねくね、くねくねと
踊り狂っている。僕は、笑いながらひたすら踊る兄の姿に、あの白い物体以上の恐怖感を覚えた。
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