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目玉焼きには、焼いたプチトマトが添えられていた。
「わーい!ありがとー!頂きま~す!」
「どこに入っちゃうんだろな」
起きたばかりで食欲の湧かないユウヤは、そう呟いてコーヒーを啜った。
「服もお風呂もありがとね、全然泊まる気なかったからさぁ…」
タケルのTシャツを着ているハルカは、いつもよりも小さく細く見えた。
「…でも、泊まってちょっと後悔…」
コーヒーをユウヤのマグカップに半分移し、グラスに牛乳を注いだハルカは、タケルとユウヤを交互に見ながら意味深に笑った。
「シャワー浴びながらさぁ、あー…ここってゆうべ……」
増えたコーヒーに口を付けていたユウヤは、盛大に吹き出した。
「聞いてたの?!」
「あ、やっぱりぃ?
いやー、寝ぼけてたから、よくわかんなかったんだけど。
ユウヤのここみたらさ、やっぱ夢じゃなかったーって!」
そう言いながら、ハルカは自分の胸元を指差した。
慌てて自分の胸元に目をやると、上半身裸の胸にはキスマークが散らされていた。
「まぁ、新婚なんで…。」
タケルは、ユウヤが吹き出したコーヒーをティッシュで拭きながら涼しい顔で笑った。
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