0人が本棚に入れています
本棚に追加
『わかりました。コンソメとコーラですね?』
俺が茶化すように言うと真琴さんは財布を取り出す手を止め
『そうか、アキラ君と亮介君の奢りとは気前のいい事だなぁ。なぁ深雪くん』
『そうですねぇ』
『おぉ!そうなのかアキラ!ごっそーさん』
空気だった亮介がここだとばかりに話に乗っかってきたので
『んな訳ねぇだろ!お前の分は自分で出しやがれ!』『お?ということは私達は奢りだね?』
したり顔の真琴さん。しまったと思った時には既に遅かった。
『わかりましたよ。真琴さんと深雪さんの分は俺が出しておきます。それから亮介、お前は奢らねぇからな!』
『もぉ~、意地悪なんだからぁん』
亮介がシナをつくりながら言う。もはや何も言うまい。
『………』
真琴さんも深雪さんも冷めた目で亮介を見ている。
『じゃ、行ってくるッス』『あぁ、よろしく頼むよ』亮介はおいていく事にした。
俺が通う学校の近くには小さなスーパーがあり、放課後は部活動等で学校に居残る生徒達が買い食いをするためにやってくる。俺もその一人なのだが……
『さて、何を食おうかね』俺はカゴにポテチと紅茶を入れながら呟いた
最初のコメントを投稿しよう!