第①話~五月と雫~

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五月「相変わらず、青い顔した人ばっかりじゃん」と思いながらも順番に確認して行く… すると5車両目の乗客の中に見覚えのある顔があった。 五月「おばあちゃん…おばあちゃんじゃない?五月だよ!おばあちゃん」 おばあちゃんは青い顔をこちらに向けて五月の方を見た。 そして 何やら紙を出し字を書き始めた。 手紙にはこう書かれていた。 「 五月や、 ばあちゃん話したいがここでは声がのうてな…手紙で教えるからのぉ ここから出たんじゃろ?そしたらのぅ 6車両目に白い扉がある。 そこは現世に繋がっとるよ! だからそこから帰りなさい。 じゃが、そこに行くまで後ろ振り返ったり声出したらいかんぞっ! 帰れんようになるからの。 達者でな 五月 」 さっとその手紙を五月に渡した。 五月は読みながら涙が溢れるのこらえたそして、おばあちゃんに一礼して 6両目を目指す
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