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ガランとしたホームを少し見回し、錆びた椅子に座る。
冷たい風が頬に当たり、髪を靡(ナビ)かせた。
ぼーっとホームを眺めて足をぶらつかせる。
暫くホームを眺めていると線路の上に降り立ってみたい、とそんな衝動に駆られた。
私はおもむろに立ち上がり、そっと線路に近付いた。
ジッと線路を見つめて白線ギリギリのところに座り込む。
この白線を越えて、下に降り立つとどうなるのだろうか。
そう考えるとドキドキした。
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