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「……もう……バスケはしないのか?」
「バーカ。しねえっての。」
「いや、そうじゃなくてよ……なんてゆうか日常?いや、趣味とかさ。遊びでもいいからさ、やんないのか?」
「しねえよ。今更やっても未練がましいだろ。」
「…お前こそ馬鹿じゃねえか。」
「だな。」
と笑顔で言う優理…
だがどこか寂しそうな気がするのはやはり清の気のせいではないだろう。
元から嘘は得意ではないのだろう…
2人以外誰もいない体育館は広すぎて…
反響するドリブル音と声はどことなく2人に切なさを感じさせた…
彼……如月優理は今日でバスケ部を辞めるのだ…
それこそ彼には仕方のない選択肢だった…
そうすることには逆らえないのだ…
当然親友である清は反対した。
バスケ部も全員が排斥した。
全員の意志がその行動を起こしたのだ。
だが一番重要である彼、優理の意志が動くことはなかった……
彼は受け入れたのだ。
そうして彼は今日…
バスケ部を辞めるのだ。
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