始まり

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「おいで」 廉の隣の椅子を もってきてポンポンと叩く。 言われるがまま 私は椅子に座った。 廉はニコッと笑って 私の手を握り肩に頭を置いた。 「クラス違うから 少しでも一緒にいたいんだ。」 「早くいくから…」 「うん。」 それから毎時間… 私は授業が終わると すぐに廉の所にいき、 残り1分になったら自分の クラスへと戻るため、優花達と話す機会は昼と、授業中だけになってしまった……。 すぐに行かなかったら また廉の機嫌が悪くなる。 そのことだけを考えていた。
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