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こういう日は 決まって自分を 傷つける。 死にたいの? 死にたくないよ。 ただ手首から 流れる血のぬくもりで 寂しさを埋めたいだけ。 真っ暗で静かな部屋から 血が垂れる音だけが 聞こえる。 「・・・」 寂しさから逃れたくて 自分を傷つけているはず なのに、血が垂れる音しか しないこの部屋は もっと寂しく感じて。 「・・・何してんやろ、俺」 その事に気付いて いつも後悔する。 ・
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