第0章:おばけの名前は楓さん

2/26
前へ
/207ページ
次へ
「ねぇ大和君…本当に行くの?」 「当たり前だろ!?何の為にここまで来たんだよ?」 初めまして。僕の名前は『一式 空』です。 そして今話している相手が『本田 大和』君。 僕達は中学校から一緒で、今回高校1年生になったので大和君が『もう俺達は大人だ。度胸試しだ。』なんて言い出してここらでは有名な心霊スポットに来ています。 「ねぇ-、本当に幽霊出たらどうするの?」 「びっくりするだろうが!普通だろう!?」 ちなみに今は夜中の12時、僕達はその心霊スポットと呼ばれる建物の前に居るのですが…怖いです。さすが心霊スポットと呼ばれる訳ですね…いかにも出そうです。 「じゃあ開けるよ?」 「お…おぉ…?」 今目の前に大きな錆び付いた門があるのですが、何故かいつもある鍵が開いていて入って行けるみたいです。 ギギギッ…と鈍い音をたてて開く門はとても気味が悪く、まるで『入ってこい』と誘われているようでした。                       
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1271人が本棚に入れています
本棚に追加