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「なんだよ! カズネの次は、テメェかよ颯斗!」
しきりにアイツと表記されていた女。霧澤亜弥【キリサワ アヤ】。オレの思い人です。
確かに気品あるオレと品のない亜弥では不釣り合いなのかもしれない。
しかしそれは周りの目の話。
別に二人が愛し合っていれば関係ない。
だが…………
「おやおや、あまりカズネに迷惑をかけないようにしなさい亜弥」
「てゆうか、俺はカズネって名前じゃねぇし」
カズネの説明は今作にはあまり関係ないので省きます。
「迷惑だぁ? 風紀とかマジどぉでもいぃしぃ! つうかお前何様のつもりだよ?」
「では、オレは亜弥の旦那様なんてどうでしょうか?」
亜弥は少し顔を青くし、オレにドン引きしました。
「それマジ無理颯斗」
「そうですか」
凄いです。涙が溢れ出そうな気分です。
オレは亜弥に本気で引かれたことがかなりのショックでした。
そして二人が愛し合っていればなんてとても言えるような現状ではないくらい。オレの思いだけが亜弥に向いていました。
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