一つ

不釣り合い

　そして全員揃った所で会長が口を開きました。

「えぇとさぁ、めんどいから早く済ませたいから俺が何言っても口答えすんなよ」

　いきなりやる気のない発言をする生徒会長。どうやら今回集められた理由が、あまり本人も乗り気ではないらしい。

「理事長が暇だから十四日が日曜日だとしても学校に来いって言ってたんだけどさ。
校長が理由訊いたら、十五日を休みにするからバレンタインデーだしイベントやろうぜ……的なこと言って、イベント考えなきゃなんだけど。これは文化委員長と体育委員長の二人に任せることに賛成の人挙手」

　見事に亜弥以外の生徒会役員が挙手をする。

「なっ!?　颯斗テメェはなんで手ぇ挙げんだよ」

　そう文化委員長と体育委員長とは亜弥とオレのこと。そして颯斗にとって亜弥と二人っきりきなれれば何でもいいのです。

「んじゃよろしく」

　会長は嬉しそうに解散と言いオレと亜弥以外は誰もいなくなってしまいました。