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―――――……
沖田「…あ゙ぁー、タリィ…」
時は流れ、すっかり陽も落ちた放課後。教室には日直二人…もとい沖田と神楽の声がシンと静まり返った部屋に響き渡る
神楽「お前が余計な事言うからネ
とんだとばっちりアル」
沖田「元はと言えば
オメーが悪いんだろィ
なんで俺まで
付き合わされなきゃ
ならねーんだ」
二人が言っているのは何を隠そう朝のあの出来事…。
沖田が神楽の早弁を指摘した事で二人の口喧嘩が始まり、呆れた銀八が日直の仕事を余計に増やした事により現在に至る。
神楽「うがー!
やっと書き終わったアル!!
私これ職員室に出し行くから
ゴミ捨て行ってこいヨ
あ、ついでにそこの私の鞄
昇降口持って来るヨロシ!」
ダダダッ…!!
沖田「∑な!? オイ―…ッ
……ったく、何が悲しくて
アイツのパシりにされなきゃ
ならねーってんだ」
沖田の返答を待たず、学級日誌と頼まれていたプリントの山を抱え足早に教室を出て行く神楽の後ろ姿に小さく舌打ちを溢し己の鞄を肩から下げると、既に口の塞がれたゴミ袋を手に取りそのまま教室を出ようとする足を止める
沖田「………。」
夕陽の射した教室に一つだけポツンと残された神楽の鞄を暫し見つめ、小さな溜め息をつくと無造作に鞄を拾い上げ、その場を後にした
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