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― in 職員室 ―
神楽「銀ちゃーん
日誌持ってきたアルヨ~」
銀八「銀ちゃんじゃなくて銀八な。
…というより先生な」
西日の指す職員室は昼間に訪れた時とは異なり、何処か物悲しい雰囲気を漂わせる。その中で周りの目など気にも止めず平然と溜まったジャンプを卓上に積み上げ、パラパラとページをめくっていく銀八は視線を神楽に移す事も無くそう呟いては一つ大きな欠伸を溢す。
神楽「似たようなものアル。
…それより、
随分たくさん貰ったアルな~
それ全部チョコ?」
机の端に寄せられた見覚えのある小箱は、バレンタインチョコという可愛らしい肩書きを破壊するかのように異様なオーラを放っていた。朝の出来事に続き、大人の付き合いでという名目で月詠先生から貰った箱には色気をもぶち壊す堂々とした『義理』の文字。はたまたお登勢理事長からはウイスキーボンボン。そして何故かリボンが巻いてあるネジも散らかった机の上で異様な存在感を放つ。
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