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神楽「…やっぱり、
こんなの私らしくないネ。
ガラじゃないアル」
スカートのポケットから取り出したクシャクシャになった紙切れは、現在神楽を困らせている原因とも言えるものであった。何度それを見直しても、紙に書かれた文字は変わるはずもなく 諦めたようにまたポケットへと押し込むという作業を今日は幾度と繰り返している。
……
…………――
~ 1週間前 ~
神楽「ん?…ばふぇんたひん?」
昼休みの時間を待てずにフォークに刺したタコ様ウインナーをモグモグと口に頬張りながら前の座席に居るお妙の言葉に興味を持ったのか、依然口を動かしたまま相手の表情をジッと見つめる
お妙「えぇ、そうよ^^
来週の今日は
丁度バレンタインなの!
神楽ちゃんも
女の子なんだから、
一緒に女の子の行事に
参加してみない?」
神楽「えー、私はいいヨ。
今までやった事ないし
どうせ笑われて終わりネ」
お妙の提案に“ふーん…”と呟きながらも今まで1度も体験していないそのイベントに多少なりとも興味があるのか、怪訝そうに目を細めながらもニコニコと微笑むお妙を見つめる
お妙「そう…
でもね神楽ちゃん
バレンタインデーに
男の子にチョコを渡すと
良いこともあるのよ」
神楽「…?良いこと?」
お妙「えぇ、そうよ^^
それはね…―」
―……………
……
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