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刀を向けられているにも関わらず
沖田は平然と土方を見上げる
沖田「土方さんこそ
見廻りはどうしたんで?
俺を頭ごなしに怒鳴る位だ
…余程いい言い訳でも
聞かせてくれんでしょ」
怯える所か焦る様子さえ微塵も見せない沖田に土方は目を細め刀を鞘に納める
土方「お前じゃねェんだ
都合の良い言い訳なんざ
持ち合わせてねーよ
今も仕事の真っ最中だ。
…今し方、とんでもねェ
バカな野郎と出くわしてな
そんで…―」
沖田「あぁ、
そんで仕事ほっぽりだして
逃げ帰って来たって訳かィ」
人の話を最後まで聞こうともせず完全にナメた発言をしながら沖田は真顔で土方を見やり ポン!!と軽く手を叩く
土方「しゃーねぇだろ…
って、違うわァァア!!
何であんな野郎から
逃げなきゃならねェんだよ
…俺はただ
調書取りに来ただけだ。」
沖田の放った言葉についカッとなり怒鳴りかかるもふと我に返ったようにタバコを一本くわえ、あくまで冷静を装う土方の眉間には未だに皺が寄っている。
2人がそんな事をしている内に、ズカズカと遠慮する事無く屯所に足を踏み入れる人物が居た
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