悪意無き巨影

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反撃の糸口を見つけた俺は、いつでもそれが放てるように腕を引き体勢を整える。 いいぜぇ。どれだけのダメージを与えてやれるか分からねえけど、こいつをぶち込んだるwww 「ギッ!」 「およっ?w」 そう意気込んでいると、Gは背を向け逃げていってしまう。 単純に炎が怖かったのか野生の勘がそうさせたのかは分からないが、何にしろ助かりましたwwww 見事Gを撃退した俺は、直ぐに友の元へと駆ける。 同じ理屈でいけば、ネズミだってこの力は通用するはず。 それで倒せるとは思っちゃいないが、陸ちやんのサポートくらいにはなるだろう。 「うわぁあ!あぶねっ!」 「このぉ!大人しくしなさい!」 近づくにつれ陸ちゃん達の様子が分かる。 ネズミと正面から向かい合ってるのが陸ちゃん。 ネズミの背後で尻尾と戯れているのが柊一。そこから少し離れたところに奈緒。 なるほど、それぞれの配置は把握した。 そして俺が加わる先は―――― 「なんでだよwwwwwwお前は正面回っとけよwwww」 「正面なんか怖くて行けるかばーろーwwwwwwまだ奈緒のポジションに行かなかっただけマシだと思いなさいよww」 「いいから前行けwwww何のための力だそれww」 「この炎が効くかなんてわかりませんww」 「効くだろwwwww Gは追い払ったじゃねーかwwww」 あらら、見ていらっしゃったのね柊一君。 ほんと抜け目ない子でしゅねー。 いやね、最初は俺も正面に立つつもりだったんですよ。 でも近づいて改めて見てみると、こいつの図体のまーでかいこと。 立ち上がると普通の民家くらいのサイズはあるじゃないですか。 あ、別にマウスとハウスを掛けたわけじゃないからね。
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