学んだ春、未開の夏に。

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木漏れ日が揺れる山道を俺達は歩く。 緩やかな風で木々が擦れる音が、サワサワととても気持ちよく聞こえる。 ミンミンゼミのけたたましい鳴き声もさほど暑くは感じず、夏らしくも爽快な涼しさがそこにはあった。 「なあ、ヒロトは何を一番捕まえたいんだ?やっぱりアレか?」 俺が聞くとヒロトは満面な笑みで応えてくれた。 「うん!カブトガニ!!」 やべwwwwwww俺もちょっと捕まえてみたいかもwwwwww 「カブトガニはちょっと無理だなwカブトムシやクワガタなら捕まるかも知れないおwww」 「お兄ちゃんはいつもそうやって、やりもしないのにすぐに否定する。悪い癖だよ!やってみてダメなら諦めよ!ねっ?」 こればかりはやらなくても分かりますwwwwwwてかお前その手に持ってるスルメの足は何?wそれじゃカブトムシも捕まえられませんけどwwwwwガチにカブトガニ捕まえる気かよwwwwwwwカブトガニをザリガニみたいに捕まえる気満々だよwwwwwww 「あのな、ヒロト。カブトガニはスルメじゃ捕まえられないおw」 「ん?コレ?ザリガニ釣ろうと思ってさ。お兄ちゃんもしかして……あはっ!カブトムシの方はスルメで捕まえられると思ってるの?ちょっと~。僕、恥ずかしいよぅ」 思ってねーよwwwww可愛いなぁチクショーwwwwwww てか今更だけど、小学生の弟に諭されてたよ俺。兄は否定的に生きてるとか思われちゃってましたwwwwwwww    image=348339204.jpg
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