21814人が本棚に入れています
本棚に追加
木漏れ日が揺れる山道を俺達は歩く。
緩やかな風で木々が擦れる音が、サワサワととても気持ちよく聞こえる。
ミンミンゼミのけたたましい鳴き声もさほど暑くは感じず、夏らしくも爽快な涼しさがそこにはあった。
「なあ、ヒロトは何を一番捕まえたいんだ?やっぱりアレか?」
俺が聞くとヒロトは満面な笑みで応えてくれた。
「うん!カブトガニ!!」
やべwwwwwww俺もちょっと捕まえてみたいかもwwwwww
「カブトガニはちょっと無理だなwカブトムシやクワガタなら捕まるかも知れないおwww」
「お兄ちゃんはいつもそうやって、やりもしないのにすぐに否定する。悪い癖だよ!やってみてダメなら諦めよ!ねっ?」
こればかりはやらなくても分かりますwwwwwwてかお前その手に持ってるスルメの足は何?wそれじゃカブトムシも捕まえられませんけどwwwwwガチにカブトガニ捕まえる気かよwwwwwwwカブトガニをザリガニみたいに捕まえる気満々だよwwwwwww
「あのな、ヒロト。カブトガニはスルメじゃ捕まえられないおw」
「ん?コレ?ザリガニ釣ろうと思ってさ。お兄ちゃんもしかして……あはっ!カブトムシの方はスルメで捕まえられると思ってるの?ちょっと~。僕、恥ずかしいよぅ」
思ってねーよwwwww可愛いなぁチクショーwwwwwww
てか今更だけど、小学生の弟に諭されてたよ俺。兄は否定的に生きてるとか思われちゃってましたwwwwwwww
最初のコメントを投稿しよう!