学んだ春、未開の夏に。

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「まだ新しいぞコレ。調度腹減ってたんだ」 「おはぎかぁ……なんでプリンじゃないんだろ」 「まぁ、いいじゃん。旨そうだし貰っちゃおうぜ」 どうやらその子らは、お地蔵さんのお供えものを狙っているらしい。 「お兄ちゃん……アレ、拾い食いしちゃダメだよね?」 「ああ、なんて罰当たりなwwwちょっと待ってろヒロト」 そう言うと大翔をその場に残し、おはぎを奪おうとする子供達に近づく。 「おーい。お前ら、それはヤメとけー。罰が当たるぞー」 注意しながら俺は近づく。 「うあ!誰かきた!これはヤメようよ!」 「は?罰とかあるわけないじゃん。ジジイみたいな事言うなこいつ」 生意気wwwwwwwwこのガキ、俺が小学生相手に手を上げないと思ってやがるな。上げちゃいますwwww大翔以外の子供には優しくないですーwwwwww 「いいからヤメとけよww俺は祟りとか罰とか呪いとか、その辺の恐ろしさはよく知ってるんだよwww」 そりゃ、そっち系のもんには過敏に反応しますさ。春に呪われたばかりですものwwwww以前の俺なら黙ってたかもしれねーけどなwww
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