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そんなある日、カナが急によそよそしくなった。いや、今思えば何かしらの兆候があったのかも知れないが、当時の私は気が付かなかった。 カナは私を避けるような行動をとり、次第に会話も減っていった。 私は突如として孤独になり、何をしても楽しさを感じないようになった。カナとも話さないのが当たり前。まるで、昔から二人の関係がこうだったかのような、そんな気さえしてきた。 私は悲しくなって、一人で泣いた。 カナはクラスの中でも悪い噂の絶えないグループに入っていた。私の知らない間に。 気の強いエリカが先頭に立つそのグループを自然と私も避けるようになった。 私とカナが話さないようになってから二週間ほど経ち、生活の中にカナが居ないのにも慣れてきた頃だった。 昼休み、私はいつも通り一人で弁当を広げていた。ざわざわと声が行き交う教室の中に、一際大きな笑い声が響いた。エリカだ。エリカは下品に笑い、隣の子に何か話しかけ、私の方を指さした。
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