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不思議の感よりもショックの方が大きく、その場で立ち尽くした私の目に、角を曲がって現れた何だか見覚えのある女の子が映った。 私はその子から目を離すことが出来なかった。 懐かしい感じがする。私を惹き付ける何かを持っている。 そんな気がして、つかつかと歩いて行くその子の背中を、ナニかにとりつかれたようにして追った。 しばらく歩き、青い屋根の家の前で足を止める。 ほとんどくっつくようにして歩いていたのに、その子が私に気が付く事はなかった。 私と同年代位だと思われる女の子は、黒いジャージにダウンジャケットというラフな出で立ちで、茶色い髪を肩まで、私と同じ長さで揺らしていた。 私は横に回り、その子の顔をのぞき込んだ。そこまでしても私の存在に気付く素振りはない。
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