詩～短編集⑦～

しあわせに向かって

あなたに出逢えたことは
偶然じゃなく、
奇跡に近い―
必然だった。

目指すのは、『しあわせ』。

あなたも、私も。
これから、それぞれ、
別の道へと踏み出す。
傷付けたこと。
傷付いたこと。
色々なことを、心にしまい込んで。
歩き出す、自分の道へ。
歩き出す、明日の道へと。

今日は、記念日。
いつか、思えるだろう。
『しあわせな別れ』。
そう、心から思える時を願って。
この場所で生きていく、記念日なのだと。

終わって始まる、
新しい明日。
あなたがいない、
新しい明日。
弱かったけれど、やさしかったあなたがくれた、力を。
希望へと変えていける、
きっと、そんな明日。

しあわせに向かって、
肩の力を抜いていこう。
無駄ではなかった、日々を背に。