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東方大陸 共和国軍第七駐屯地付近 共和国軍第三臨時軍事学校
ZAC2106年、秋。ゾイテックの助けによって東方大陸に逃げ延びることとなった共和国軍だったが、それによる問題が少なからず生じていた。
その一つが共和国軍内の軍事学校生・『軍人志願の若者』をどうするかである。後々軍人になるといっても現時点では正式な軍人ではないため、ともに東方大陸へ渡すべきか当時の責任者たちは悩んだのだ。
それから何回かの会議ののち出された対策は、『希望性による個人の判断』であった。希望者は引き続き訓練生として東方大陸へ、それ以外は訓練生をやめ、実家に帰ることを許された。
結果、希望数は全体の一割たらず。ほとんどの訓練生たちは共和国軍の勝利が信じられずに一般人や敵国家(ネオゼネバス)の軍人として生きていくことを選んだ。
ZAC2106年、冬。共和国軍は、東方大陸の共和国軍第七駐屯地付近に共和国軍第三臨時軍事学校を建設。臨時ながらも、もともとは大型倉庫だった地下室をゾイド搭乗による実施訓練場として完備した大型育成場となった。
残っている訓練生たちは今までとほとんど変わらない生活をこの育成場で送っていたのだった。
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